●連携に向けた可能性調査
茨城推進協議会が長年にわたってネグロス島で展開している支援活動の内容を知った常磐大学の小関一也教授から、せひネグロス島を案内して欲しいとの要望が寄せられ、2015年3月現地調査を行った。これまで交流のあったバゴ市立大学、バゴ市内の小学校、バゴ研修センター、オイスカサガイ支局、ホワイトビーチなどを訪問した。先生からは、常磐大学生の海外研修の場所として最適であるとの評価をいただくことができた。
●日比教育連携推進ツアーの実施
2016年3月9日から15日までの日程で、常磐大学生とバゴ市立大学の連携に向けた具体的な内容を体験するため、小関教授、学生4名、剣道・柔道の指導者3名でネグロス島を訪問。バゴ市立大学での学生の相互交流、柔道指導、バゴ市立中央小学校訪問、マングローブの植林などを実施した。
●相互連携協定書の調印
常磐大学とバゴ市立大学の間で相互連携についての協議が進められ、英会話の学習を中心にワークショップやバゴ研修センターの協力による多様なプログラムを実施することが計画された。2016年3月10日両大学の間で相互連携協定書の調印式がバゴ市役所で行われた。
●第1回海外研修の実施
2017年2月12日から25日までの2週間の日程で常磐大学生8名が参加し第1回常磐大学フィリピン海外研修が実施された。まりか先生の指導の下に行われた同大学生と常磐大学製が1対1のペアを組んでの授業は、常磐大学生の英会話学習に大きな成果を上げることができた。
【主な内容】
○バゴ市立大学での英会話学習
○次の7つのワークショップ
①日本文化紹介ワークショップ(紙ひこうき)
②スポーツ交流ワークショップ(バレーボール)
③ひまわりプロジェクト
④マングローブ植林
⑤教材再生・国際交流授業ワークショップ
⑥栄養調査ワークショップ
⑦フェアトレードプロジェクト(ミサンガ作り)
●トビタテ!JAPAN日本代表プログラム
常磐大学生沼田美由紀さんが、2017年8月~9月までの2か月間バゴ市立大学に留学し、小学校児童の栄養改善活動のため現地調査やフィールドワーク、ボランティア活動を実施。日比青年交流センターに宿泊し、バゴ研修センターの活動にも参加した。この事業は、文部科学省の助成金により実施されたものである。
●第2回海外研修の実施
2018年2月11日から24日までの2週間の日程で第2回常磐大学フィリピン海外研修を実施した。参加者は、学生11名及び小関一也教授、仮屋茂先生、小野瀬武康氏の合計14名。
【主な内容】
○バゴ市立大学での英会話学習
○ワークショップ
①日本文化ワークショップ(折り紙)
②スポーツ交流ワークショップ(綱引き)
○グループ・個人プロジェクト
①国際絵画交流プロジェクト
②教材再生プロジェクト
③フェアトレードプロジェクト
④ひまわりプロジェクト
●マラニオン州知事を表敬訪問
●パロコ学長の常磐大学訪問
茨城推進協議会では、2018年両大学の交流の一層の緊密化を促進するためバゴ市立大学のパロコ学長及び柔道部のカラス監督を茨城に招待した。常磐大学富田学長との面会、講道館及び笠間市にある合気道道場の視察、茨城県小野寺副知事の表敬訪問などを行い、両大学の連携の深化に努めた。